梅村さえこ-
群馬

今日の多喜二祭を力に/群馬・伊勢崎で開く

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「しんぶん赤旗」9月13日付・首都圏版より

会場前で酒井群馬県議と

 第12回伊勢崎・多喜二祭が8日、群馬県伊勢崎市の市民プラザで開かれ、会場いっぱいの400人超が参加しました。同実行委員会が主催し、伊勢崎市や群馬県など13団体が後援。

 伊勢崎市は1931年9月6日、講演のため同市を訪れて警察に検束された作家・小林多喜二を、民衆が釈放させた「多喜二奪還事件」が起きた地です。

 実行委員会の長谷田直之事務局長は、今日の市民と野党の共闘同様、立場を超えた民衆が多喜二奪還へともにたたかったことを紹介し、「私たちも今日の多喜二祭を力にさらに前へ進もう」とあいさつ。秋田県多喜二祭実行委員会の工藤有己(ゆうこう)事務局長が連帯の言葉をのべました。

 会場には、事件関係者の家族が招待され、日本共産党の梅村さえこ前衆院議員はじめ、県内外の党地方議員も参加しました。

 1953年製作のモノクロ映画「蟹工船」の上映の後、東京大学名誉教授で、夏目漱石研究の第一人者、小森陽一氏が「漱石と多喜二」と題して講演。2人がともに「新聞小説作家」だったことに焦点をあて、当時の日本の状況と2人の新聞連載作品を詳細に紹介しながら、多喜二が獄中からの手紙で漱石を「利口な作家」と評している理由などを探りました。

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